2016年08月18日
スの様子が映っている

忙しく動き回る病院のスタッフの声。
館内に響くアナウンス。
そのすべての音を遮るように、固く閉じられた扉。
「あの、大丈夫ですか?」
「ええ、先日はごめんなさい。」
ウンスは刑事達を前に、軽く頭を下げた。
「いえ、我々こそ無理に押しかけて申し訳ありませんでした。」
そう言うと、二人は扉の前に立つヘジンをチラリと見る。
「ウォン先生は手術中です。」
「いえ、そういう意味では・・」
刑事達は恥ずかしそうに頭をかいた。
つい先日追い返された立場上、彼の許可なしに押し掛けるのは気が咎めるらしい。
「私もウンスの主治医です、心配しないでください。それに、これは彼女が望んでいる事なんです。」
「ありがとうございます、ユ先生。」
「いいえ、それで持って来てくださいましたか?」
「はい、これです。」
キム刑事はバックからタブレットを取り出す。
そしてウンスの前に、それを差し出した。
「ユ先生が攫われた時の監視カメラの映像です。ですが、画質があまりよくありません、それに途中で途切れてますAmway安利。」
「途切れる?」
「はい、強い衝撃でカメラが壊れたんです。」
「えっ?」
「とにかく、ご覧になってください。」
刑事は画面に映る映像を指さす安利。
そこには、ウンスが攫われたコエックスの様子が映っている。
「あ、私の講演の様子だわ。これは覚えてる。」
「はい、ここです。」
そう言って刑事が指さす先。
客席に映る人物。
一番奥の席から、自分を見つめる人らしい影Amway呃人。