2014年08月28日
話をしてみたい

入口のドアは、お約束であるはずの耳ざわりな音を立てずにスウィングオープンした。周囲の空気を少しも乱さず、スゥーッと、精霊のするように進み入ってきたそいつは、一瞬の躊躇(ためらい)も、わずかなひるみも、微細な視線のゆらぎも見せず、流れるように右へ折れ、長い手足で、大きなガラス壁の前にしつらえられたサービングカウンターに取りついた。サービングカウンター……先にカフェについて言っておかねばならないな中風症狀。
アメリカのカフェは、それがホテル内でもないかぎり、ほとんどすべて半セルフサービスである。そこで役立つルールとマナーについて──などを講釈しようというわけではない。なんなのかと言えば、〝どのような心で赴くか〟という点について、それはまぁこんな具合なのである──という話をしてみたい。ややこしくはないさ、ふふふDR REBORN投訴。
まず店内に入ったあなたは、急いで席を確保する。その際、鞄や帽子を置くのがいいい。マフラーやショールも使える──というのは大嘘だ。一番やってはならないだろう。なぜなら……盗まれる可能性がある。アメリカは怖い国なのだ。目を離した自分が悪い──と考えるのが、〝自己責任〟というものなのだ。自分の愚かさを責め苛む声は、しばしば以上に頻繁に耳にする機会がある沙巴自由行。
Posted by mifeng
at 11:39
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